滋賀県近江八幡市の鍵屋、キー・ロック・サービス湖東・湖北エリア出張所からの防犯アドバイス。
自ら防犯意識を高め、”このお家は防犯意識が高いなあ”とドロボーさんにアピールすることが大切です。
空き巣対策をしっかりやって安心な暮らしを確保しましょう!
2019年5月、エフエム滋賀(e-radio)防犯アドバイザーとして生出演、
防犯アドバイスについてご説明させていただきました。
keylock-koto.jp
<カム送り(バイパス開錠)対策>
ドロボウさんの新手の開錠方法で、新聞にも大きく取り上げられました。 ドア厚調整用のカラーの隙間から鍵穴を介さず、シリンダーと扉の隙間に特殊な工具を差込み、錠前内の「カム」という機構部を回転させて開錠する方法で、慣れた者なら1分以内にあけることが出来ます。この方法ではピッキングのように鍵穴やその他の部分に痕跡が残らないため、侵入されていても判りません。また犯人の割り出しが非常に困難となります。この方法で開錠可能な錠前は全国で約900万戸にのぼるとされており、一刻も早い対処が必要と言われています。このタイプの鍵は、カギ穴部分が扉から突き出たタイプのもので、鍵穴の周囲のカバーを引っ張ると 隙間ができるものですので、一度ご自宅の鍵を確認してみてください。もしこのタイプのカギであればお早めにご相談下さい。
<1ドア・2ロック対策>
これは玄関・勝手口(裏口にあるため特に注意!)などの開口部のドア1つについて最低2つの錠前を取付ける方法で、カギを開錠して侵入するのに非常に時間がかかり、たいがいのドロボウさんは諦めるでしょう。ドロボウさんにとって一番苦手としているのは侵入に時間がかかることです。一般的に侵入するのに5分以上かかりそうな場合、ほとんどのドロボーさんは諦めると言われています。
<耐ピッキング・耐バンピング性能を持つ防犯鍵に交換する>
ピッキング不可能(あるいは困難)なカギとして知られるMIWAのU9・URシリーズ、PS・PRシリーズ、ユーシンSHOWA WX・WSシリーズなどのディスク構造を持つ鍵への交換(最新のディンプルキーは対策が施されているため安全です)や電子ロックなどの錠前を使用し、開錠を非常に困難する方法をご提案します。また、最近新手の不正開錠方法(数秒で開けられてしまいます!)として騒がれはじめているバンプキーによる開錠を防止するため、バンプキー対策を施した鍵や、鍵穴がないデジタル錠等への交換もご提案致します。 これらのカギはコストが比較的高いものが多いのが現状ですが、安全と財産を守るための投資 とお考え下さい。ただ、従来のカギでもシリンダー内の構造を変えることによってピッキングを困難 にする方法もあります。賃貸家屋など簡単に鍵交換できない場合にお勧めです。ただし、バンピング対策がされていないピンシリンダー(古いタイプのディンプルキーも含みます)の場合、バンピング(バンプキー)に対しては効果はありません。
<防犯カメラ、センサーライトの取付け>
ドロボーさんは光と見られることを嫌います。目立つ場所に防犯カメラを設置する、センサーライトで威嚇する方法も効果的です。ちなみに私の場合、以前所有していたオートバイをドロボウさんから守るために三脚にカメラ(普通の一眼レフ)を窓をとおしてオートバイに向けて設置していましたが(もちろんダミーですが)。おかげで一度もパーツの盗難やイタズラ等はありませんでした。
<お引越し先のカギは変えたほうが無難>
賃貸にしても中古購入の家にしてもお引越しされる際には鍵交換されることをお勧めします。”鍵の履歴”は見えないものです。いつどこで合鍵を作られているか、いまだ鍵を持っている人がいるか、など見えてこない部分が多いです。ご新居での安全で快適な暮らしをスタートさせるためにはカギの交換は必須です。
<防犯フィルムの使用>
ドロボウさんの侵入手口として比率が高いのが、ガラス戸を割っての侵入です。ピンキングよりも簡単にしかも短時間で侵入できます。ガラスを割って周囲の雑音にまぎれて一瞬で割るという方法なので、意外と気が付かれません。対策として、ガラス戸の内側に「防犯フィルム」を貼り付けます。このフィルムは2重にした強化ガラスに匹敵する強度があり、ハンマー等で衝撃を与えるとガラスは割れますがフィルム粘着により破片が散乱しないため開口部が出来ません。同じ場所を何回叩いても結果は同じです。現在、大変注目を浴びている防犯方法です。
<家の周りに長い梯子や脚立などを置かないようにしましょう>
2階の窓から梯子や脚立を利用して2階の窓から侵入されるのを防ぎましょう。2階の窓を開けっぱなしでお出かけになられる方は結構おられるようです。しっかりと窓のカギをかけてお出かけください。そして梯子や脚立など足場になるものは物置などにしまっておくことが得策です。物置や倉庫がない場合はシートを被せるなど、目立たないようにする工夫が必要です。
<長期間お留守にする場合、新聞などは止めるように>
ポストに沢山の新聞や郵便物が溜まっていると、すぐに留守だと分かってしまいます。長期間お留守にする場合、新聞などは止めるようにしましょう。またご近所さんに一声かけておくだけで留守中であることを意識して頂けます。緊急連絡先もお知らせしておくと何かあった時に連絡していただけると思います。
このほか、カーテンをしっかりと閉め、できれば明かりやテレビを付けておくと効果的です。
<鍵の出荷本数を必ず確認しましょう!>
鍵交換をされる際には必ずメーカー出荷本数を確認しましょう。本来あるべき出荷本数を手元に受け取ることは当然のことであり、きちんと確認すると安心ですよね。新品の鍵に交換される際にはメーカーが発行している「平成15年法律第65号 第7条 指定建物錠の防犯性能の表示」を交換した業者さんから貰うようにしてください。耐ピッキング性能・耐破壊性能・出荷本数が明記されています。下に一例を掲載します。
また、新しいカギへの交換時、シリンダーのパッケージ在中の新品の鍵の袋はお客様ご自身の手で開封してください。
<郵便ポストや水道メーターの中などに鍵を隠さない>
意外にこれをされている方、多いようです。小学生等の小さなお子様をお持ちのご家庭に特に。鍵を持たせると落としてしまうこともあり、だったら家の周りに置いておくといい、といった判断なのでしょうが、その行為、見知らぬ誰かに見られているかもしれませよ!ある日突然あるべき場所にあるはずのカギがなくなっていたり、あったとしても秘かに合鍵を作られている可能性も否定できません。当店でよく出動するトラブルの中で5本の指に数えられるくらい多いもので、家財の一部や金銭などが知らない間になくなっている、鍵を変えてほしい!というご要望をよく引き受けています。鍵は必ず肌身離さずお持ちするよう心がけてください。
それが難しいご家庭では暗証番号や指紋認証で操作できる補助錠を付けるなどの対策が必要です。